内容説明
ことばを育てる玩具や絵本の使い方、肢体不自由のある子どもの表現の広げ方など、具体的なアイデアが満載。子どもの興味を広げ、発見や喜びを思わず伝えたくなるような環境の作り方から、支援者同士が専門性を活かし合い、子どもの経験を豊かにするためのかかわり方を解説。幼児・児童にかかわる言語聴覚士(ST)必携の書。
目次
1 言語・コミュニケーションへの発達支援のエッセンス(言語・コミュニケーションの発達段階;前言語期(1)の子どもにおいて育てたい力は何か?
発達段階ごとの「ことばの働き」
言語・コミュニケーション発達を支える諸要因と支援の要点)
2 環境づくりからの子どもへのアプローチ(言語やコミュニケーションに課題のある幼児・学齢児;肢体不自由・知的障害の重複障害のある子ども(幼児・学齢児))
3 幼稚園・保育園・学校との連携(園への巡回相談;学校と特別支援教育;学校における外部専門家としての役割)
著者等紹介
大伴潔[オオトモキヨシ]
東京学芸大学特別支援教育・教育臨床サポートセンター教授、言語聴覚士
綿野香[ワタノカオリ]
おさかなルーム、言語聴覚士
森岡典子[モリオカノリコ]
東京都立村山特別支援学校教諭、言語聴覚士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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happy55703
2
絵本からの支援方法は早速試してみよう!2025/03/07
鳩羽
2
言語聴覚士向けに書かれた、言葉の発達の支援のための本。子どもの話し方よりも、話そうとする意欲に重点を置き、言語やコミュニケーションに課題のある子どものための環境づくりやアイテムのカスタムの仕方、絵本ひとつとっても様々な遊び方、言葉の引き出し方があって、参考になった。発達段階の解説と、それぞれの段階での支援のポイントなども勉強になった。自分の子どもの言葉の遅れの参考になるかと思って読んでみたが、後半は肢体不自由児向けの細かいアセスメントについてだったので、難しかった。2022/08/19