内容説明
高齢化は日本に限らず先進諸国において大きな社会問題であり、福祉・介護の制度の見直しが余儀なくされている。さらに国際結婚や移住に伴い生まれ育った母国を離れ、異国で老後を迎える人も今や珍しくない時代となった。本書は、介護福祉士の養成に長く携わってきた著者が、日本の介護福祉士制度のモデルとなったドイツの介護福祉の現場を綿密に視察・調査した結果を日本の現状との比較を中心にまとめ、今後介護の世界にも必要となるであろう、「国際化の視点」つまり異国で老後を迎える人にどのような福祉サービスを提供していったらよいのか、その具体的な対処の仕方について提示していこうと試みたものである。
目次
第1部 高齢者介護の実態―日本とドイツの場合(日本の高齢者介護の実態;ドイツの実態)
第2部 介護に必要とされるマンパワー―日本とドイツを比較して(介護に必要なマンパワーの養成―日本編;介護福祉士養成校(山口県)の学生達の介護に対する思いとは?
介護に必要なマンパワーの養成―ドイツ編 ほか)
第3部 異国に住む日本人、日本に住む外国人の老後問題(異国における外国人高齢者にまつわる諸問題;ドイツで老後を迎える日本人;ドイツで老後を迎える日本人の生活意識 ほか)
著者等紹介
三原博光[ミハラヒロミツ]
山口県立大学看護学部教授、社会福祉学専攻、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了、ハノーバー大学特殊教育学部留学(ロータリー財団奨学生)、旭川荘厚生専門学校介護福祉科教務主任、ケルン大学特殊教育学部短期留学(日本学術振興会)、医療福祉学博士
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