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内容説明
近年のボーダレス化に伴い、我が国でも多言語生活家族が抱える問題は増加しつつある。バイリンガル事例に携わる臨床家は子どもへの援助はもちろん、その子を取り巻く社会や家族のコミュニケーションにも注意深く対応しなければならない。本書では、バイリンガルの問題や異文化摩擦の影響を受けながら育った言語障害児の事例を紹介し、多言語生活と言語障害の影響や言語臨床そのものが背負わされている課題について言及する。
目次
1 未来を見つめて
2 国際結婚がもたらすバイリンガル環境(日本人の母親と外国籍の父親との間に生まれた言語障害児―言語臨床における「バイリンガル」環境の課題;両親の祖国を行き来する言語障害児;日本人の父親と外国籍の母親との間に生まれた言語障害児)
3 海外での生活がうみだすバイリンガル環境(バイリンガル環境における言語・学習障害の診断について;言語障害をかかえる帰国子女の事例)
4 移民家族が経験するバイリンガル環境(「母国語」と「日本語」の狭間で―子どもが「日本語」を話せるようになることは、外国人の母親にとってどんな意味があるか?)
5 バイリンガル環境と言語障害
著者等紹介
角山富雄[カクヤマトミオ]
神奈川県立足柄上病院
上野直子[ウエノナオコ]
心身障害児総合医療療育センター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。