内容説明
これから10年、人類史上、類を見ない超高齢社会に、一気に突入する日本。爆発的に増大する医療需要が、深刻な供給不足を招くおそれも想定されている。政府、医療提供側、産業界、アカデミアが協力し、科学技術・社会システムのイノベーションにチャレンジして得たソリューションは、今後、日本が世界の医療産業・政策のリーダーシップを担うチャンスの素となるだろう。
目次
世界をリードする日本発・医療産業イノベーション
「健康・医療戦略」の概要と今後の展開
TOTOに見るUD・健康・医療への取り組み
21世紀の健康づくりを推進する先行的ヘルスケア
医療・製薬産業におけるイノベーションについての一考察
旭化成が考えるグループ経営・ヘルスケアビジネス
日本の医療発祥の地・鳥取県が取り組む医療産業イノベーション
医療ICTの高度化がもたらす社会イノベーション
予防医療中心の循環器の病を減らす新しい街づくり
再生医療で子ども達の病と闘う
iPS細胞の網膜疾患への応用と産業化
帝人グループのヘルスケアにおけるイノベーション
わが国のがん対策とがん医療の現況と今後の課題
社会課題解決型ビジネスによる日本市場の活性化
世界に先駆けた医薬品などの迅速な実用化に向けて
文部科学省における科学技術イノベーションの推進に向けて
税と社会保障をめぐる動きと将来展望
厚生労働省の医療機器政策とその現況
低侵襲外科手術を狩野にしたロボット支援手術
著者等紹介
木村廣道[キムラヒロミチ]
東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了薬学博士。スタンフォード大学大学院ビジネススクール修了MBA。協和発酵、モルガン銀行を経て、アマシャムファルマシアバイオテク(株)代表取締役社長、日本モンサント(株)代表取締役社長を歴任。現職として2002年より、東京大学大学院薬学系研究科ファーマコビジネス・イノベーション教室特任教授、2013年より臨床発実用化マネジメント人材養成拠点東京大学医療イノベーションイニシアティブ事業推進責任者および文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」拠点COINSプロジェクト統括を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。