内容説明
正しい人間観を持たねば、本当の教育には触れられない。そういう意味でマキャベリは、汚さやずるさ、愚かさすべてを含めて人間を熟知していたからこそ、教育に応用すると、力を発揮する。彼の教訓をどう適用すれば幸せで秩序ある家庭を築くこそができるのか、ひとりの母親の子育て奮闘記。
目次
1 理想の家族づくりを始める(私がマキャベリ信奉者になった瞬間―なぜ、『君主論』に学ぼうと思ったか;寛大になりすぎるのは危険である―優れた親は子どもたちに制約を課す;統治に不可欠なものは、健全なルールと守らせる規律―子どもたちとルールを決めて守らせる;新たに取得した公国を統治するほうが難しい―継子の躾の難しさを乗り越える;何かをするたびに、褒めるか咎めるかする―褒め言葉が持つ力を最大限に生かす;君主は優れた人物の言動を研究するべきである―偉人の言動を通じて子どもに美徳を教える;延期すると機会を逃し、適切に軍隊を派遣できない―宿題を先延ばしにしない大切さを教える;民衆の支持で君主になったら、彼らと良好な関係を維持すべき―時には柔軟に子どもの言うことを聞く)
2 理想の家族づくりの雲行きが怪しくなる(君主が手にできる最強の要塞は人々の愛情である―子どもたちとの絆を深める;あるべき姿のために、いまある姿を放棄してはいけない―目の前にある現実を受け入れる;愛されるよりも、恐れられるべきなのか―マキャベリの教訓の限界を試す;自分の利益のためなら、ウソをつく必要もある―子どもにウソをつく重大さを知る;外部からの攻撃よりも、内部の反乱のほうが危険である―夫婦間の意見の相違にどう対処するか)
3 自分なりの家族のあり方を見つける(狂おしいほど愛を求める個人のエゴしか残らない―いちばん恐れていることを克服する;有能な人材を見いだし忠誠を誓わせる―子育ての仲間を見つけて味方にする;空想に浸らず物事の真実を突け―ありのままを受け入れる大切さを知る;自分自身で下した判断でなければ役に立たない―子どもに決めさせ自立心を育ませる;運にすべてを委ねる者は身を滅ぼす―家族のことは親が自分でなんとかすべき)
著者等紹介
エバンス,スザンヌ[エバンス,スザンヌ] [Evans,Suzanne]
弁護士、歴史学博士、作家。子育てをしながら、カリフォルニア大学バークレー校で歴史学の博士号を取得。ヒストリーチャンネルのウェブサイトや、ニューヨーク・タイムズ紙、ロサンゼルス・タイムズ紙、ロサンゼルス・ビジネス・ジャーナル誌などさまざまな新聞・雑誌に寄稿している。かつては離婚訴訟専門の弁護士で、再婚後は在宅勤務で法律文書を作成するようになったが、解雇を言い渡され作家に転身。歴史上に登場する料理とそのレシピを紹介するブログ「ザ・ヒストリー・シェフ」は、人気を博している
花塚恵[ハナツカメグミ]
翻訳家。福井県生まれ。英国サリー大学卒業後、英語講師・企業内翻訳者を経て現職
高濱正伸[タカハママサノブ]
花まる学習会代表。1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。同大学大学院修士課程修了。93年2月、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。同時に、ひきこもりや不登校児の教育も開始。95年には、小学4年生から中学3年生対象の進学塾「スクールFC」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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