出版社内容情報
マジシャンにとって一番大切なことは、マジックのタネではない。観客を喜ばせ、観客に好かれることである。クロースアップマジックの第一人者・前田知洋を一流のエンターテイナーにした秘密は、絶妙な距離、間合いの取り方と、空気を読む力にあった！ 人間関係が楽しくなり、人と会うのが楽しくなる一冊。
内容説明
マジシャンが観客に道具を調べさせる理由は？ドライブ中に愛を告白するのは有効か？相手を喜ばせるプレゼントの渡し方は？上司との対立を避けるには？人と会うのが楽しくなる！洗練された動きと隠された秘密。
目次
１ 距離を縮める
２ 距離を探る
３ 空間を測る
４ 「空気」を読む
５ 見えない相手
６ プライベートエリアとは何か
著者等紹介
前田知洋［マエダトモヒロ］
１９８８年、米国アカデミー・オブ・マジカル・アーツのオーディションに合格。ハリウッドのマジック・キャッスルなどに出演。帰国後、日本で初めてのクロースアップ・マジシャンとして活躍し、近い距離で見せる「クロースアップ・マジック」のブームをつくる。ラスベガス、ハリウッド、イギリス、スペイン、ドイツなど海外にも招聘され、２００５年にはチャールズ皇太子もメンバーである英国マジック・サークルの１００周年記念祭特別ゲストに。同会の最高位であるゴールドスターメンバーを授与される。マジックのみならず、距離感、動作、会話など、すべてを含めてステージを完成させる。その洗練された身のこなしで、多くのファンを魅了している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
10
他の人との距離の取り方について、マジシャンとしての経験を踏まえて論じています。混んでいるエレベーターで上を向くなど何気ないと思っている行動にも、突き詰めていくと意味があるのだとわかりました。本書に書かれていた周囲の人々と良好な関係を構築するために心がけた方がよいことは、日々の生活で実践しようと思います。また、自分の無意識の行動が他の人に不快感を与えないようにも注意します。2019/03/17
雪緒
6
半身浴中の暇つぶしに。パーソナルスペースについて書かれた本。マジシャンが人との距離感について本を書くというのが興味深く、面白く読めた。物理的な距離感というのは心理的な距離感に思った以上に影響するようだ。ほんの僅かな間合いが大きな結果を生む。あと15センチにもっと気を配ろうと思う。2017/06/11
さく
6
人との心地よい距離の取り方を「プライベートエリア」という言葉とマジシャンとしての経験から説明する。 マジックの手伝いをしてくれる観客を自分の左側に立たせるのは右手で大きなゼスチャーをしても相手のプライベートエリア、顔や胸の前などに侵入しなくて済むから、など。プライベートエリアに侵入される煩わしさや距離感から関係性がにじみ出ることとか、経験的になんとなく知っていることをはっきり言葉にしてもらった感じ。言葉、というか文章も、良くできる秘書にサポートしてもらっているようなスマートさでまさに知的な距離感だった。2017/06/11
げんげん
5
マジシャン・前田知洋氏の書いた、プライベートエリア等の人間の物理的/心理的距離感について書いた本。前田氏の手品はTVなどで見たことある人も居るかと思いますが、凄まじい手品に只々驚くばかりです。 この本は、マジックの内容というよりも、プライベートエリアを題材にした、マナーとか人間の適切な距離感についてをメインに書かれています。誰もがなんとなく感じている様な事を非常にわかりやすい丁寧な文章で表現されているところに、著者の人となりを感じました。 中々良い読み物でした。2014/06/07
レディ・ジラフ
4
心配りと精神破壊。紙一重なんだなあ。2013/03/27
