内容説明
福沢諭吉・村井実・宮城まり子の三人はいずれも、本書で言う「助ける」という考え方の教育、すなわち「助力」としての教育を志向した人物である。本書では、福沢の教育思想、村井の教育理論、宮城の教育実践を取り上げて、教育は基本的に「助力」であると見る考え方を彼らが教育思想、教育理論、教育実践としてどのように展開したのかを考察した。さらに、これらの三人を手がかりとして教育の在り方を再検討し、人間にふさわしいのは「助ける」という考え方の教育、すなわち「助力」としての教育ではないか、との結論を導き出した。
目次
第1章 本書の基本的枠組
第2章 教育の類型に関する理論的検討
第3章 福沢諭吉―「発達を助くる」教育
第4章 村井実―「はたから助ける」教育
第5章 宮城まり子―「お手伝い」としての教育
第6章 なぜ「助力」としての教育なのか
著者等紹介
松丸修三[マツマルシュウゾウ]
1950年茨城県に生まれる。1978年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程(教育学専攻)単位取得満期退学。高千穂大学教授(副学長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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