内容説明
著者が、これまでの相談援助(カウンセリング)の実践、方法論研究、事例研究を通じて、それらの問題について臨床社会心理学、現象学的人間関係学の立場からの考察を試みた労作。
目次
急速なスマホの普及の功罪―さまざまな便利さの享受に伴う、友人や家族との豊かな会話や孤独な時間を享受する機会の減少
第1部 IT時代の人間関係とメンタルヘルス(IT時代の人間関係;「自閉的世界」に生きる現代人;情報化社会の人間関係とメンタルヘルス―コンピュータ技術者の生きる世界)
第2部 相談援助(カウンセリング・ソーシャルワーク)の現象学(相談援助の現象学1―クライエントの生きる世界の理解;相談援助の現象学2―クライエントの生きる世界とその変容;アニメビデオ、パソコンなどにのめり込んだ青少年の対人関係の病理とその克服―登校拒否児N君家族とのカウンセリングの事例を通じて)
第3部 現代社会のソシオーゼ(家庭児童問題の克服と職場の人間関係の向上をめざして)(IT時代(ハイテク時代)のソシオーゼ―現象学的臨床社会心理学による一考察
ソシオーゼとしての家庭児童問題(子育てに苦悩する母親の病理とその克服)―苦悩する母親への支援と地域における子育ての再考
職場の対人関係とメンタルヘルス)
著者等紹介
小川憲治[オガワケンジ]
1947年東京に生まれる。1970年~1985年慶應義塾大学工学部卒業後、システム・エンジニアとして(株)日立製作所、(株)電通国際情報サービスに勤務。1986年立教大学大学院社会学研究科博士課程前期課程入学。1988年同課程修了(社会学修士)、同後期課程入学。1991年同大学大学院社会学研究科博士課程後期課程単位取得修了。1991年“財団法人”日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士」。1991年~1995年長野大学産業社会学部社会福祉学科助教授。1996年~2008年長野大学社会福祉学部教授・学生相談室長。2009年~2016年東京工業大学学生支援センター特任教授。現在、神奈川産業保健総合支援センター産業保健相談員・臨床心理士。社会福祉法人さくら草特任スーパーバイザー・臨床心理士。藤沢市立看護専門学校非常勤講師。専攻は臨床社会心理学(福祉心理学)、現象学的人間関係学(カウンセリング、グループアプローチ、家庭児童相談等)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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