内容説明
最近、「断酒会」「精神障害者の会」「拉致被害者の会」などの患者・家族会やNPOに代表されるように、セルフヘルプグループという言葉が、広く多くの人びとに知られ、市民権を持つようになってきた。本書は、このセルフヘルプグループについて、長年、実践と研究に携ってきた著者が、5つの特色をあげてその解明に努めている。すなわち、(1)著者の実践に基づいていること、(2)実用的で実際的な手引き書であること、(3)図表・イラストなどを多く用いて具体的でわかりやすいこと、(4)単なるハウツウものでなく、私たちの「新しく生きる方法と価値」が盛り込まれていること、(5)セルフヘルプグループからセルフヘルプグループへの体験の直接的な伝達であること、などである。
目次
第1編 セルフヘルプの理解(セルフヘルプグループの基本的な理解を得る;セルフヘルプグループに参加しているメンバーの体験談;セルフヘルプグループの力 ほか)
第2編 セルフヘルプグループの活動と運営の進め方(セルフヘルプグループの概要;セルフヘルプグループの多様な活動;例会(ミーティング)とその進行 ほか)
第3編 セルフヘルプグループの作り方と進め方(セルフヘルプグループを始める方法;セルフヘルプグループの成立する6つの要件;セルフヘルプグループを生き生きした元気なグループにさせる6つの要素 ほか)
著者等紹介
岩田泰夫[イワタヤスオ]
1974年関西学院大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。現職:大阪府庁、愛知県立大学、桃山学院大学を経て、神戸女学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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