内容説明
ICT(情報通信技術)の活用は、高齢者の行動に直接影響を及ぼすと同時に、高齢者を取り巻く環境を変え、その変化が高齢者に間接的な影響を及ぼす。本書では、高齢期の発達課題として「情報活用力の獲得とその維持」を設定し、その課題の達成に向けてどのようにICT環境を整備できるかを検討している。その際に生態学的なモデル(ブロンフェンブレンナー)を用いたのが特色である。地域の福祉情報化の構築や、臨床の現場で高齢者への支援をする人々に、有益なヒントを与えてくれる書。
目次
序章 課題と方法
第1章 高齢者のIT学習の効果
第2章 シニアネットワーカーの情報活用力とアイデンティティの再統合
第3章 地域における見守りネットワークが高齢者に与える影響
第4章 介護に当たる家族の支援的な電子コミュニティの形成
第5章 福祉・保健・医療の発達支援ネットワーク間の連携が高齢者に与える影響
第6章 ケアマネジメントの情報化と発達支援システム
終章 まとめに代えて
著者等紹介
小川晃子[オガワアキコ]
1954年島根県松江市に生まれる。1977年東京女子大学文理学部心理学科卒業。1977年(社)輿論科学協会入社。1981年センチュリリサーチセンタ(株)入社(その後、CRC総合研究所、CRCソリューションズ、伊藤忠テクノソリューションズと社名変更)。1994年日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了。1998年CRC総合研究所退職(生活文化研究部長)。1998年岩手県立大学社会福祉学部講師。2002年淑徳大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。2006年白百合女子大学より博士(心理学)取得。岩手県立大学社会福祉学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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