内容説明
特別な教育的支援を必要とする児童生従がクラスに1人はいるという今日の教育現場では、“ダメな子”とみなされている児童生徒はもとより、担任、保護者、クラスメートの誰もが“困り感”を感じています。本書は、「連携」と「協働」を特別支援教育のキーワードと考えている研究者が、支援を必要とする児童生徒に対し、学校を中心として教育委員会、福祉、医療、労働そして大学等が、いかに連携・協働して支援をしていくかを実践例をとおして紹介します。また、最近再評価されてきている「応用行動分析学」をバックボーンに、ひとつひとつの指導技法や支援の方法を、平易にかつ具体的に解説します。これまでに障害児教育の経験のなかった“困り感”を感じている通常級の先生方はもちろん、保護者、指導員、学生への支援の基本書・入門書。
目次
1 対応マニュアル編(問題行動って何?;問題行動への基本的対応)
2 基礎編(子どもの行動を見る枠組み;問題行動の見方 ほか)
3 実践編:事例(ADHD;LD ほか)
5 用語集/問題行動の基本的対応(用語集―指導技法や方法に関する用語;問題行動の基本的な対応)
著者等紹介
長沢正樹[ナガサワマサキ]
岩手県盛岡市出身。上越教育大学大学院学校教育研究科(障害児教育)修了。新潟大学教育人間科学部障害児教育専修助教授。主な研究テーマはLD・ADHD・自閉症の指導法、自己決定とセルフマネジメント、個別教育計画、統合教育と交流教育
関戸英紀[セキドヒデノリ]
石川県小松市出身。横浜国立大学大学院修士課程教育学研究科障害児教育専攻修了。横浜国立大学教育人間科学部助教授。主な研究テーマは自閉症児の言語・コミュニケーションの指導
松岡勝彦[マツオカカツヒコ]
福岡県筑紫郡出身。筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科修了。新潟大学教育人間科学部障害児教育専修助教授。主な研究テーマは発達障害児の言語・コミュニケーション、社会的スキルの指導、学校・地域におけるコンサルテーション
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