対人的信頼感の発達:児童期から青年期へ―重要な他者間での信頼すること・信頼されること

対人的信頼感の発達:児童期から青年期へ―重要な他者間での信頼すること・信頼されること

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784761008123
  • NDC分類 143
  • Cコード C3011

内容説明

私たちが「信頼」という言葉からイメージしやすいのは、自分が相手を“信頼している”という感覚である。しかし、他者、とりわけ家族や親友、恋人などの重要な他者との間に良好な信頼が成り立つには、自分がその相手から“信頼されている”という感覚も同時に持てることが必要である。本書は、個人が“重要な他者に抱く信頼感”はこの2つの感覚モードから構成されるという視座から、子どもが重要な他者に抱く“信頼している”感覚と“信頼されている”感覚はどのように発達していくのか、その感覚の形成にはどのような要因が関わっているのか、遺伝的要因なのか環境要因なのか、さらに対人的信頼感は精神的健康や社会への適応にどのように関わるのであろうか等を考察していく。児童期から青年期における対人的信頼感についての発達心理学研究の基本書。

目次

1 対人的信頼感に関する研究の概観(対人的信頼感研究の概観;子ども期の対人的信頼感に関する最近の動向;本書における対人的信頼感の定義と本研究の目的)
2 対人的信頼感についての実証的研究(児童期から青年期における対人的信頼感の測定;対人的信頼感の発達的変化;子どもが親に抱く信頼感の形成要因;子どもの日常生活への適応を支える対人的信頼感:ストレスフル・イベンツとの関連から)
3 まとめ(子ども期の対人的信頼感研究の発展に向けて)
4 補遺(対人的信頼感をめぐる萌芽的研究)

著者等紹介

酒井厚[サカイアツシ]
1973年千葉県に生まれる。1996年早稲田大学人間科学部卒業。2001年早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。国立精神・神経センター精神保健研究所流動研究員を経て、山梨大学教育人間科学部助教授。博士(人間科学)
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