内容説明
イギリスの民間福祉活動は、市民生活に深く根をおろした伝統のある活動であって、市民生活のさまざまな分野で自発的な福祉問題に取り組み、不断に社会サービスの方法や形態を開拓し実験して、福祉政策や制度の先駆となる役目を果たしてきており、社会福祉発展の原動力となってきた活動である。本書は、イギリス近代社会の成立(18世紀初頭)から現代(20世紀末)までの三世紀の歴史のなかで、それぞれの世紀のおよそ前期、中期、後期に典型的な福祉運動となって展開され、社会福祉の歴史に大きな足跡を残している個人や団体の福祉活動を取り上げ、民間福祉活動の継起や変遷の跡をたどることにより、その歴史的役割の検討を試みたものである。
目次
第1章 トマス・ブレイと慈善学校運動
第2章 ジョナス・ハンウェイと児童保護運動
第3章 ジョン・ハワードと監獄改良運動
第4章 トマス・チャマーズと貧民救済運動
第5章 チャールズ・ロックと慈善組織運動
第6章 サミュエル・バーネットとセツルメント運動
第7章 全国社会サービス協議会と地域福祉運動
第8章 現代の民間福祉活動
著者等紹介
市瀬幸平[イチノセコウヘイ]
1931年長野県生まれ。1959年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、関東学院大学名誉教授
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