内容説明
バウムテストで見られる木の描画は、描く人の人生や発展する力、あるいは心の傷やゆがみの象徴として理解することが大切である。本書の目的は、木を直観しそれによって得られる像を解釈することで、木が人間の自己表現としてどこまで表現可能かを示すことである。ドイツの心理学者であり筆跡学者としても知られている著者が、本テストを自身の心理相談の場に導入し、幼児から成人の木の描画を解釈し診断している。
目次
序論 木の描画とその解釈
概観
バウムテスト
バウムテストの適用領域
最も重要な現象の索引
解説:投影描画法テストバッテリー
著者等紹介
渡辺直樹[ワタナベナオキ]
1982年弘前大学医学部卒業。医師免許取得後、聖マリアンナ医科大学神経精神科入局。現在、聖マリアンナ医科大学神経精神科助教授、精神療法センター副センター長。日本心身医学会認定医、指導医。森田療法学会、日本催眠学会、日本絶食療法学会理事。日本ストレス学会、日本死生学会、日本心身医学会評議員。専門領域は森田療法・摂食障害の治療・境界例の治療・自殺の研究
坂本堯[サカモトタカシ]
1952年官立京城医学専門学校卒業。1959年上智大学大学院修了。1968年哲学博士(Ph.D.)。現在、聖マリアンナ医科大学名誉教授、明海大学客員教授。専門領域は医療心理学・生命倫理学・心身医学・死生学・人間福祉研究
野口克巳[ノグチカツミ]
1969年早稲田大学第一文学部卒業。1975年上智大学大学院哲学研究科修了(文学修士)。現在、聖マリアンナ医科大学助教授、東京工業大学講師
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