内容説明
本書では、まず、絆についての心理学的な特徴をはっきりと裏付ける最新の臨床記録を原資として、人間形成とその生涯発達について編まれている。妊娠前の母子関係から人生の終末期までの人間の一生を、医学、心理学、社会学、教育学、社会福祉学、児童学など各領域の研究者により縦断的に捉えた学際的親子関係の研究書でもある。
目次
1章 赤ちゃんとの出会い―はじめての人間関係
2章 親子関係のなりたち
3章 親と子とゆたかな関わり―障害を持つ子の場合
4章 分離―個体化と親子の絆
5章 さまざまな親子関係―思春期・青年期を中心として
6章 現代社会にみる親子の問題行動―崩壊する親子関係と修復の態様
7章 中年期の夫婦の問題とその援助
8章 社会における人間関係の質的変化―家族のゆくえ
9章 老親と子どもとの関係―親の世代・子の世代
著者等紹介
北原歌子[キタハラウタコ]
東京家庭裁判所参与員、元和泉短期大学学長。日本心理劇学会理事、国際カウンセリング協会(IAC)創立・会長。臨床心理士、サイコドラマ・ディレクター。日本女子大学家政学部児童学科卒業。ミシガン州立大学大学院特別教員プログラム(コミュニケーション専攻)研究修了。ニューヨーク・J.L.モレノ研究所でサイコドラマを学ぶ。専門は児童臨床心理学、集団心理療法
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