内容説明
本書は、「ソーシャルワーカーの母」というべきJ.アダムズの社会福祉実践思想を探究している。彼女の実践をその生い立ちに遡り、その思想形成と遍歴を踏まえ、思想史的に分析し、社会福祉学のなかで跡づけている。また、アダムズ思想の日本における影響を1次資料を駆使して論証し、社会事業史のなかに位置づけている。
目次
序論
第1部 J.アダムズの社会福祉実践思想の形成過程(パーソナル・ヒストリーに見る援助者の意識構造の形成;クエーカー主義の影響;慈善事業から博愛事業への変遷過程 ほか)
第2部 J.アダムズの社会福祉実践思想とソーシャルワーク(J.アダムズと革新主義時代;ソーシャル・ケースワークの形成におよぼした影響;ソーシャルワークの「媒介」の起源とJ.アダムズ思想 ほか)
第3部 日本におけるJ.アダムズの社会福祉実践思想の受容と継承の過程(明治後期から大正前期におけるJ.アダムズ思想との接触と受容;1923(大正12)年6‐8月J.アダムズ来日の足跡をめぐって
大正後期から昭和初期におけるJ.アダムズ研究の展開 ほか)



