内容説明
本書は、ソーシャルワークにおけるパラダイムの転換を「当事者主体」の視点から検討し、エンパワーメントを援助原理とするあらたなソーシャルワーク実践の枠組みを提示している。また高齢者を介護する家族を生活問題に直面する「当事者」としてとらえ、彼らの在宅介護における対処のプロセスをあきらかにし、介護者を支援するエンパワーメント・アプローチについて検討したものである。介護保険法時代における高齢者の介護問題を考える新しい視点。
目次
序章 ソーシャルワークにおけるパラダイム転換―被治療者から「対処」する当事者へ
第１章 ストレス―対処モデルの在宅介護分析への適用―在宅介護を担う家族介護者
第２章 在宅要介護高齢者の家族介護者の対処スタイル―在宅介護状況の調査とその分析
第３章 在宅介護の展開にみる対処スタイル―在宅介護適応型と在宅介護不適応型の事例的考察
第４章 当事者を支援するソーシャルワーク実践―エンパワーメント・アプローチの原理と方法
第５章 高齢者を介護する家族へのエンパワーメント・アプローチ
終章 エンパワーメント・アプローチの展望
-
- 和書
- 比較家族史研究 ２７
