内容説明
本書は、現代の学校が直面している諸問題について、教育人間学的なアプローチを試みたものである。いまや近代化の時代の「教育」は終りを告げ、ポストモダン時代の「学び」が求められているのではないか。すなわち、学校には閉鎖的で一元的な「機能空間」から、開放的で多元的な「意味空間」への転換がつよく求められているのではないか、という著者の基本的な主張が、みずみずしい文章をとおして語られていく。
目次
第1部 学校のパラダイム転換(学校のパラダイム転換;文化変容のなかの学校;活動的学習空間の回復 ほか)
第2部 人間形成空間の再生(体験学習で「いのち」をどう考えるか;何が子どもの自立・社会化を阻むのか;子どもの「存在感」をふくらませる ほか)