内容説明
本書は、現代社会が要請する危機介入、援助活動の理論を展開し、それにもとづく実践方法論について、体系的に、的確かつ具体的に、わかりやすく述べた手引書として好評のCrisis Interventionの第7版の全訳である。これまでの内容を大幅に改訂し、現代社会の危機的な状況すなわち薬物依存、強姦、児童・老人・妻の虐待、セクハラをはじめ新たな社会問題やライフステージ上の危機(エイズ、心的外傷後ストレス障害、燃え尽き症候群、アルツハイマー病、死など)に焦点を当て、それらの問題を詳しく取り上げている。これらはもちろんアメリカ社会の問題にとどまらず、わが国においても共通のものであり、その対応・対策が問題になっている。これから医療・看護・福祉などの援助専門職をめざす人にはもちろん、現任者にも格好のハンドブック。
目次
第1章 危機介入方法論の歴史的発達
第2章 精神療法技術の分化
第3章 危機介入への問題解決アプローチ
第4章 心理療法における法的・倫理的な問題
第5章 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
第6章 状況にともなう危機
第7章 成熟にともなう危機
第8章 後天性免疫不全症候群(エイズ)
第9章 燃え尽き症候群