内容説明
格差はどのようにもたらされいかなる問題に帰結するのか。日本における学力格差を大規模な縦断研究(JELS)をはじめとする研究結果を通して明らかにするとともに、比較の視点から東アジア諸国やその他の開発途上国の学力格差にも迫る。望ましい社会に向けて前進するためのデータを根拠とした方策の探究。
目次
1章 学力格差と教育投資家族
2章 学力は変化するか?
3章 「しごと」を理解するとはどういうことか―「職業観・勤労観」の発達と学力
4章 日本の学力格差―高等学校における学校間格差と学校内格差
5章 韓国における学力格差
6章 中国西部五省における小中学生の学力格差―西部地域基礎教育発展プロジェクトの研究から
7章 中国の教育機会格差―後期中等教育機会の「城郷」格差に着目して
8章 発展途上国における学力格差と教育政策
9章 学力格差へのパースペクティブ
著者等紹介
耳塚寛明[ミミズカヒロアキ]
お茶の水女子大学理事・副学長(教授)。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学(教育社会学専攻)。専門は教育社会学。とくに学校社会学、進路選抜、学校組織、青少年文化、学力、教育政策など。2000年初頭に始まる学力低下問題に端を発し、学力格差の実証的な解明に取り組んでいる。文部科学省全国的な学力調査の実施方法等に関する専門家検討会議委員、長野県教育委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。