内容説明
本書は、著者なりの「自己意識研究序説」である。ここで繰り返し論じてきたのは、自己とか自分とか私といったこだわりが、我々の思考や判断や行動の原点となっているが、それは基本的に我々の意識のあり方の問題に過ぎない、ということである。
目次
プロローグ リマのカタコンブにて
1 「私」とは何か
2 「公理系」としての「私」
3 社会的主体としての「私」
4 固有の世界としての「私」
5 「私の世界」と「私たちの世界」と
補章 アイデンティティの形成と探究をめぐって
エピローグ メメント・モリから