内容説明
複雑・多様な問題を抱える現代家族にとって、真に求められる専門的アプローチとはどのようなものなのか?緊要の課題ともいえる「家族援助」のあり方を、家庭の機能不全、不登校、非行、育児、性的虐待のケースをもとに、理論・技法の両面から提示してゆく。カウンセラーやソーシャルワーカーなど、現場に携わる方々、および援助専門職を志す方々の必読書。
目次
1 文脈化の素材としての家族―家族が与えうる倫理とはなにか(家族としつけ―指針なき現代にしつけは可能か;堪忍袋の中での発酵―防衛機制の成熟と抑うつに耐えること ほか)
2 家族カウンセリングの理論とその実践―不登校児童・生徒の家族への援助を中心に(家族カウンセリングとは;家族カウンセリングの進め方 ほか)
3 非行臨床における家族援助(非行と家族;非行臨床の現状と子どもの課題 ほか)
4 臨床心理士と子育て支援(現代の子育てをめぐる諸問題―今、子どもと親に何が起きているか;親はどのような状態にあるのか―支援対象である母親について理解する ほか)
5 性的虐待への対応―多職種チームと法的インタビュー(性的虐待とその対応への背景;法的インタビュー ほか)
著者等紹介
鎌田穣[カマタミノル]
京都ノートルダム女子大学人間文化学部生涯発達心理学科・教授。兼同心理臨床センター副センター長、臨床心理士。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了。博士(学術)。専門は臨床心理学、心理療法。JR大阪鉄道病院神経科・北野病院神経精神科などの心理士、大阪府警本部少年課資質調査係心理判定員、アドラーギルド教育・研修部長などを歴任し、平成11年4月京都ノートルダム女子大学着任。黒川内科(心身医学研究所)および高石クリニックの非常勤心理士(現職兼任)。日本心身医学会代議員、日本臨床催眠学会理事等。主に、不登校児の家族カウンセリングや親教育グループなどを実践してきた。また、自立神経症状・精神症状緩和のためのストレッチワーク・呼吸法・催眠療法を得意とする
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