感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanaoka 57
4
葛藤と軋轢の原因は私にある。私とは、様々な束縛であり、それは固着化した物質、断片の寄せ集めともいえる。私が束縛されているのではなく、束縛そのものが私なのである。私とは、思考であり、巧妙に積み上げた概念であり、懐かしい記憶であり、過去の感動である。そして私は、反応するための対象物を常に求め続ける。この愚直で浅薄な私を離れた処(それは私が消えるとき、いつもそこにあるのだが)に行き着くとき、其処には事実ありのままの、存在の基盤がある。2016/06/26
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