内容説明
インドの啓示書のなかでヴェーダ聖典と並び称されている『ガーリブ詩集』。没後135年を経てインドとパーキスターンでますます愛され支持されているガーリブの詩の魅力の全貌をあますところなくつたえる。
目次
ガザル(絵は愚痴をこぼすのか 誰の描き方の気紛れに;傷の贈り物 ダイヤのプレゼント 肝臓への一撃が手みやげ ほか)
カスィーダ(どんな物でも花園の恩恵を受け 無駄な物になってはいない(ハイダリーへの讃歌)
この世とは恋人の唯一無二の輝きを除いてはありえない(ハズラト・アリーの讃歌) ほか)
キタ(天のように高潔で比類なき王よ(王への献辞)
その日は過ぎてしまった わが恋敵の誠実さをよく弁えもせず(恋敵の忠誠) ほか)
ルバーイー(子供時代の楽しかった日々が終った;夜 巻き髪と汗の流れる顔を思い浮かべて泣いた ほか)
ガーリブとその詩(片岡弘次)(ムガル帝国の崩壊;詩人ガーリブの住む町デリー ほか)
著者等紹介
片岡弘次[カタオカヒロジ]
1941年埼玉県生まれ。東京外国語大学大学院アジア第二言語修了。1971‐73年パーキスターン留学(カラーチー大学)ウルドゥー文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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