内容説明
贈られてうれしい詩…。祝婚歌をはじめとして、人生のふしぶしを優しいこころで美しくとらえた吉野弘の28篇。
目次
恋を知り初めた人に
結婚する二人に
間もなく母になる人と母になって間もない人に
生命とは―と思う人に
“子に語る”“子をうたう”親馬鹿ぶりを笑いたい人に
幸福とは―と思う人に
夫婦の縁の不思議を稀に思い浮かべる人に
愛の終りを知った人に
老いを知り初めた人に
自分を励ましたいと思う人に
夕焼けが好きな人に
樹木が好きな人に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクビちゃん@新潮部😻
45
竹野内豊さん主演のドラマ「この声を君に」で朗読していた詩が掲載されているので、手にしました。普段、あまり詩集は読まないのですが、TVの影響でしょうか、風景が想像しやすく、いい気分になりました♪ 言葉が気持ち良かったです〜 2018/02/07
蘭奢待
44
吉野弘の詩集。全編を通じて人生の機微と優しさがにじみ出る。産まれてくる子供。幼い子どもたち。老いと自然。もちろん祝婚歌も収録。通読は野暮。傍に置いて感じたい。2020/04/05
こみっくま🍏10
21
TV放送したらしく近頃吉野さんブーム再来みたい。ついつい懐かしくなりクローゼットの奥の奥から引っ張り出して再読。飾らない言葉たちを巧く紡いでいるんだよね~(#^.^#)ストンと心に落ちてじんわり沁みる詩の数々。「祝婚歌」「夕焼け」が有名だし私も大好きだけどオススメは「奈々子に」自分を好きになるって案外難しい。2015/02/05
黄色と橙
4
私は結婚祝いで頂きましたが、出産祝いに添えても素敵だなと思います。読み返すたびに心に響く箇所が変わるけれど、今回は愛娘に向けた「奈々子に」の、"お前にあげたいものは 香りのよい健康と かちとるにむずかしく はぐくむにむずかしい 自分を愛する心だ。"、が特に。2012/05/13
話
3
心がスーッとして、明日がもう来なければいい、と思った。2015/03/30