出版社内容情報
国境も定かでなく、
互いに未知の存在だった時代から、
私たちはいかに出会い、交流してきたのか?
大昔から衝突と融和を繰り返しながら、濃密な交流を展開してきた日本とロシア。戦争や領土問題など、20世紀の対立の陰に隠れ、歴史の暗がりに埋もれてしまった400年の厚みある関係の多面性を、色とりどりのエピソードとともに生き生きと再構築。
モノクロ図版約100点、カラー図版約30点と、ビジュアル資料も充実。ヒト、モノ、情報の流れに着目した新しい入門書!
“日露関係史を基軸に国際関係史を教えてきた私は、よくこのようなフレーズで両国が歩んだ道程を説明します。日本とロシアは「逆転を繰り返した関係」だと。常に暗いイメージだったわけではなく、もちろんずっと良いイメージだったわけでもなく、「先生」から「ライバル」へ、「敵国」から「同盟国」へと、ジェットコースターのように激しく上下左右に揺れながら、何度もその関係を展開あるいは転回させてきた、ということです。そのダイナミズムを一緒に追究していきましょう。[…]目指すのは、各時代を生きた、そして近くて遠い日露間を行き来していた様々な人の「動き」や「顔」が見える、生き生きとした日露関係史です。”(「はじめに 日露関係の出発点」より)
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- 和書
- 異類婚姻譚 講談社文庫