シミズくんとヤマウチくん―われら非実在の恋人たち

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シミズくんとヤマウチくん―われら非実在の恋人たち

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760155590
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

“かつてレズビアンカップルとして見做され、自分たちでもそう思っていた私たちの輪郭はわかりやすい名前を失ってとろりと溶けた。家人は世の中の女性、男性という枠組みのすき間をゆらりゆらりと行き来する。その家人とパートナーシップをむすぶ私がレズビアンと自称するのは実情とやや乖離してしまうだろうか、などと考えたりもする。”
──「第2章 ヤマウチくんはノンバイナリー」

この名づけがたく、かけがえのないパートナーシップについて。ドラマティックなくせに驚くほど心温まって、地に足がついている。そんな私たちの生活と愛について。

【本書の内容】
清水えす子さんと山内尚さんはカップルで、ふたりとも「出生時に女性として割り当てられた者」として生きています。そして、山内さんはノンバイナリーでもあります。

バイナリー(男女二元論)が前提とされるこの社会のなかで、このようなパートナーシップのあり方は、ときに規範からの「逸脱」と見なされ、シスジェンダーの異性愛カップルと比べて「承認」が得られにくいどころか、構造上の不利益や不平等も受けやすい……。この本に登場する〈シミズくんとヤマウチくん〉は、そうした社会状況において生み出された〈非実在カップル〉です。

“家人がかつて祖母に交際相手の人となりを説明するよう求められたとき、非実在文学青年シミズくんが生まれた。この交際相手とは私のことだ。シミズくんは、私について性別を伏せて語ったところの産物である。”
──「プロローグ」

この本は、クィアたちがパートナーの存在を隠すときに立ち上がる〈非実在の恋人たち〉を、想像力で掬い上げようとした結果です。〈非実在〉に思えるかもしれないけれど、〈かれら〉のような存在はたしかにこの社会にあり、そんな〈かれら〉にも個別具体的な生活があり、感情があり、それぞれのやり方で日々を生きのびているのではないでしょうか。

そちらの暮らしはどう?

実際のカップルだからこそ編むことができた、喜怒哀楽に満ちた(パラレルな)日常をえがく、唯一無二のエッセイ集の誕生です。

【登場人物】
ヤマウチくん
漫画家。シミズくんのパートナー。家事においては料理を主に担当している。シミズくんがあまりに熱いものを持つのが下手でしばしばびびる。比較しようがないけれど、自分に比べて皮膚が薄いのかなと思っている。そろそろ新しいフライパンがほしい。

シミズくん
ヤマウチくんのパートナー。もともと食器洗いの担当で、最近食洗機を導入できたのがうれしい。洗濯物も自動で畳めるようにならないかなと思っている。ヤマウチくんが仕事中に水分をちゃんと摂っているとほっとする。普段は精神科医をしている。

山内尚(やまうち・なお)
漫画家。清水えす子のパートナー。

清水えす子(しみず・えすこ)
山内尚のパートナー。普段は精神科医をしている。

内容説明

この名づけがたく、かけがえのないパートナーシップについて。実際のカップルだからこそ書(描)ける、喜怒哀楽に満ちた(パラレルな)日常!

目次

第1話 シミズくんとヤマウチくん(ぼくらの関係;あらがうためのウェディングドレス)
第2話 ヤマウチくんはノンバイナリー(ノンバイナリーであること;ノンバイナリーってなんだっけ;奇妙なふたり)
第3話 こんな社会で生きています(家族になりたい;パレードというもの;生活と愛の話;私たちの勇敢なるお茶会)
第4話 魂が貴族―あるいは異形たちの生活(異形が二匹;生活の話 ほか)
第5話 ふたりで暮らす(ヒヤシンス先生のこと;亡霊と妖精 ほか)

著者等紹介

山内尚[ヤマウチナオ]
漫画家。清水えす子のパートナー

清水えす子[シミズエスコ]
山内尚のパートナー。普段は精神科医をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

53
クィアカップルのコミックエッセイ。ノンバイナリー、ジェンダーフルイドなど僕が知らなかったジェンダーに関する言葉をすごく大事に扱っている。まるで愛する人を扱うように。彼女達/彼ら達が大事に扱うのは言葉だけではない。ファッションを、食事を、性を、つまり生活をとても大事に扱っている。日常のなかでどうしても傷つくことが多い自分達を、なんとか成り立たせるために。僕なんかは東京に出てきてマジョリティのなかに逃げ込んだわけだけど、彼女たち/彼ら達は逃げないで傷つき「詩情に殉じて」生きていこうとする。愚かで美しいと思った2024/05/15

たまきら

37
カミングアウト前恋人の話をするとき、異性であるかのように話してしまうーゲイの友人から何度似た話を聞いたことでしょうか。同棲カップルが、パラレルワールドでは異性になり、それでも恋人は同性(説明伝わりますでしょうか)、という設定もなんだか自然に感じます。正直、人を愛するって本当はそれぐらいあいまいで良い気がするんです、同意があれば。お二人の家族になりたい、という言葉がまっすぐ私に響きました。同性婚、日本も推進すべきです。2024/06/24

わきうし

3
タイトルを見た時点では自分たちと性別が反転した存在のパラレルワールドを主として進むのかと思ったので、少し拍子抜けした。私とは異なるアイデンティティを持った2人のマンガやエッセイは、今まで想像することもなかった視点で綴られておりとても興味深かったし我が身を振り返ることにも繋がった。 しかし視点はすごく面白くてそれだけでも読んだ意味があったとは思うのだが、絵柄やエッセイの語り口にはあまりいいと思える点がなかった。2024/03/27

aof

2
ファッションオタクみが強くてめちゃ読んでて楽しい。洋服を愛してるんだなぁと思うと、二人の生活が愛おしい。 でも、やっぱりどうにもならない重低音みたいなものが通底している一冊で、読むのにめちゃエネルギーがいった。2024/04/09

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