進化する人体―虫垂、体毛、親知らずはなぜあるのか

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進化する人体―虫垂、体毛、親知らずはなぜあるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760150922
  • NDC分類 469.4
  • Cコード C0045

内容説明

人体には進化の過程でなくなりつつある?むだな臓器があるらしい。それはダーウィンがかつて「痕跡的」と記した7つの臓器だ。男の乳首、虫垂、体毛、尾骨、耳介筋、「第三の」瞼、親知らず…いわれてみれば、確かに!しかし、その役割とは?本当になくなるのか?歴史的、文化的にもこうした疑問に答える。

目次

第1章 みいつけた―虫垂
第2章 羽毛と毛皮―体毛
第3章 尾の骨のお話―尾骨
第4章 耳の輪―耳介筋
第5章 ぱちり―第三の瞼
第6章 白い歯―親知らず
第7章 なくてもよいもの
第8章 未来の人間
第9章 追記

著者等紹介

リンツラー,キャロル・アン[リンツラー,キャロルアン] [Rinzler,Carol Ann]
コロンビア大学で修士号(ヨーロッパ史)を取得し、政治、市民生活に関する業績でニューヨーク州上院顕彰女性に選ばれたことがあり、ニューヨーク麻酔科医協会の第1回患者支援賞も受賞した。ニューヨーク市在住

松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家、名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

DEE

8
ダーウィンが痕跡的と呼んだ、退化途中あるいはなくても問題ないと思われていた組織や器官。例えば虫垂や親知らず、尾骨などが、実のところはどうなのかという考察。 盲腸が免疫系の働きに重要な役割を果たしているというのは最近分かったこと。食生活が変わり顎が小さくなることで生える隙間をなくした親知らず。生えない人は別の治療での麻酔注射が歯蕾を破壊したからかもというのは面白い話。 追記でファッションにも触れているけど、今は役に立たないけど残っているボタンや切れ込みって確かにあるなと気付かされる。2020/04/21

アカツキ

2
人間が進化していくなかで必要なくなったと考えられている、または退化して消えていきつつある部位について書かれている。進化論でダーウィンさん出ずっぱり。で、最後の1章まるまるダーウィン一族関連。私、何の本を読んでたんだっけ…。2019/04/08

お抹茶

0
虫垂の役割は未だよくわかっていない。使われているがなくてもよいものは,胆嚢,脾臓,足の小指,雄の乳房など。なくても差し支えないのが,喉仏,肋骨の一部,鎖骨下筋,錐体筋など。2022/07/30

susunu1

0
オスの乳房、虫垂、体毛、尾骨、耳介筋、瞼、親知らず。これらは進化の痕跡で無用なものなのか。親知らずはワニが残しているが、鳥は失った。私たちの親戚の股間を見ると、体毛より毛が細くて短い。人間とは逆パターンなのだ。人にとっては性的装飾として新たな役割を獲得した。馬は耳の向きを意のままに変えられるが、我々はそうはいかない。これは樹上生活で危険がなくなったことによる。人のオスも乳を分泌することがある。一例が飢餓で戦時中に強制収容所から帰還した人に見られた。当たり前の部位をじっくり観察するといろいろ見えてくるのだ。2019/05/21

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