内容説明
バワリーにある古い酒場の店主の父子。小さな映画館をひとりで切り盛りする女性。「教授」と呼ばれているグリニッチヴィレッジの放浪者。個人博物館を開き、持ち物の由緒を語る自称「船長」。長いひげを生やしたレディ。マンハッタンの天才児。セントラルパークの洞穴で寝起きする夫婦。世の中から汚い言葉を撲滅しようとする男。口の悪い、バーの店主。ビーフステーキには一家言ある精肉店の店主。一九四〇年代ニューヨークの裏通りにうずまく、人びとの喜び、愛しみ、そして諦め。したたかに、しかし誇り高く、毎日を生きる人びとへのまなざし。今なお、色あせないジャーナリズムの傑作。
目次
故郷のなつかしき家
メイジー
カモメ教授
頭に牛がぶつかって
レディ・オルガ
神童との夜
穴居人たち
罵らせない男
ある安酒場の蓋棺録
五ドルでたらふく
著者等紹介
ミッチェル,ジョセフ[ミッチェル,ジョセフ] [Mitchell,Joseph]
1908年、米国ノースカロライナ州生まれ。1929年にニューヨークへ出て、「ニューヨーク・ワールド」紙、「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」紙、「ニューヨーク・ワールド・テレグラム」紙に記者として勤める。1938年から「ニューヨーカー」誌のスタッフライターとなり、寡作ではあるが同誌の最も優れた書き手のひとりと謳われた。1996年歿
土屋晃[ツチヤアキラ]
1959年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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