内容説明
秀吉政権下の複雑な人間関係に切り込み、最も新しい秀吉像と豊臣政権の姿を描く。
目次
序章 秀吉文書を深く理解するために
第1章 長久手の戦い―秀吉が負けを認めたいくさ
第2章 豊臣政権の大名統制と取次
第3章 刀狩令に見る秀吉法令の特質
第4章 秀吉の右筆
第5章 豊臣秀吉と「豊臣」家康
第6章 人掃令を読みなおす
第7章 秀吉と情報
第8章 太閤秀吉と関白秀次
第9章 秀次事件と血判起請文・「掟書」の諸問題―石田三成・増田長盛連署血判起請文を素材として
第10章 秀吉の遺言と「五大老」・「五奉行」
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授
堀新[ホリシン]
1961年生まれ。共立女子大学教授
曽根勇二[ソネユウジ]
1954年生まれ。横浜都市発展記念館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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楽
13
11年。豊臣秀吉関係文書研究会の会員による論文集の一冊目。『忠直卿行状記』の感想作成のため別の書籍を探していたところ、一冊目と三冊目が発掘されたが(二冊目は今回購入)、いつどこで購入したか覚えていない。Amazonの購入履歴にも出てこない。14年頃に読んでいた記憶はあるのだが■書状等の原本の写真を掲げ、釈文と現代語訳を付して各人が論じるスタイルは歴史好きにはたまらない。早くリタイアして研究者になりたい■冒頭の秀吉の 「自敬表現」についての議論も興味深い■長久手、「豊臣」家康などに見る徳川史観の後世への影響2022/06/25
URI(病気養生
3
秀吉VS家康・信雄の戦いを、家康が勝った局地戦の「長久手の戦い」をクローズアップしたのは江戸時代からとか他の大名には豊臣姓を与えたのになぜ家康にだけ源姓を名乗ることを許されたのかとかなかなか面白かった。2013/07/18
たぬき
2
三百年近い隠蔽工作2014/10/18
wattann
1
山本博文さんの刀狩の論文がおもしろい。2023/11/23
MNK2
1
歴史は勝者がつくる。秀吉の新しい一面が知れた。2015/03/15