出版社内容情報
"「新しい歴史教科書をつくる会」の主張は海外ではどのように受け止められ、論じられているのか。日本、中国、アメリカそれぞれの国民に共有された記憶のあいだに存在する齟齬を解消する手立てはどこにあるのか。国際シンポジウムでの対話の経験から得られた、南京事件の記憶をめぐる問題の所在と未来への提言
序章 アメリカから見た教科書問題と南京事件
Ⅰ章「善良な日本人」がなぜ加害者になったか
1 一兵士の日記に記された南京事件
2 日本兵はなぜ性暴力をはたらいたのか――
日本軍の構造的特質
Ⅱ章 南京事件の記憶の抹殺者たち
1「つくる会」教科書の南京事件記述と文部科学省
2 学問的常軌を逸した否定論者
3 南京虐殺否定派の゛新旗手""
Ⅲ章 南京事件を記憶することの意味
1 日本人と中国人の記憶の齟齬
2 犠牲者の顔と名前を想起しない日本人
3 ナショナルな記憶からグローバルな記憶へ
終章 南京事件の記憶をめぐる日中の対話の開始
あとがき"
内容説明
国境を越えた、世界共通の歴史認識へ。国際シンポジウムでの対話の経験から生まれた、南京事件をめぐる問題の所在と未来への提言。
目次
序章 アメリカから見た教科書問題と南京事件
1章 「善良な日本人」がなぜ加害者になったか(一兵士の日記に記された南京事件;日本兵はなぜ性暴力をはたらいたのか―日本軍の構造的特質)
2章 南京事件の記憶の抹殺者たち(「つくる会」教科書の南京事件記述と文部科学省;学問的常軌を逸した否定論者 ほか)
3章 南京事件を記憶することの意味(日本人と中国人の記憶の齟齬;犠牲者の顔と名前を想起しない日本人 ほか)
終章 南京事件の記憶をめぐる日中の対話の開始
著者等紹介
笠原十九司[カサハラトクシ]
1944年生まれ。東京教育大学大学院修士課程中途退学。現在、都留文科大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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