法政大学大原社会問題研究所叢書
戦間期日本の社会研究センター―大原社研と協調会

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  • サイズ A5判/ページ数 352,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760120437
  • NDC分類 307.6
  • Cコード C3036

出版社内容情報

批判科学のセンターとして「社会研究」に取り組んだ《大原社研》と、政策科学のセンターとして「社会改革」に取り組んだ《協調会》―。これまで、戦前の日本社会において相反する役割を担ったとされる両機関の営みに共通する地下水脈を探索し、戦間期日本の「社会化」の進行過程を解明する

第一部 批判科学センターとしての大原社研
分析① 大原社会問題研究所設立の前史
一 大原社研の起点=石井記念愛染園
ニ セッツルメントとしての愛染園
三 大原社研の原点=岡山孤児院
四 大原孫三郎の社会派マインド
五 内務省の大原社研設立認可
六 さらなる検討課題
分析② 大原社研の発足と「同人会」の結集―「森戸事件」前後―
一 不定形組織としての「同人会」
ニ 「守旧の学府」における改革試行
三 「森戸事件」の核心
四 「主義者」と「反動勢力」
五 「合理的ナル社会ノ構成」志向

内容説明

批判科学のセンターとして「社会研究」に取り組んだ“大原社研”と、政策科学のセンターとして「社会改革」に取り組んだ“協調会”―。これまで、戦前の日本社会において相反する役割を担ったとされる両機関の営みに共通する地下水脈を探索し、戦間期日本の「社会化」の進行過程を解明する。

目次

第1部 批判科学センターとしての大原社研(大原社会問題研究所設立の前史;大原社研の発足と「同人会」の結集―「森戸事件」前後;帝国体制下の社会科学研究所―大原社研における森戸辰男の営為;二枚目のカード―高野岩三郎の社会運動史論)
第2部 政策科学センターとしての協調会(協調会と大原社研;『協調会誌』(稿本)と『協調会史』の間
協調会における労働政治の試行―労働雑誌『人と人』の廃刊
新官僚・革新官僚と社会派官僚―協調会官僚の脈絡
協調会コーポラティズムの構造)
第3部 社会ネットとしての研究所・美術館(東京社会科学研究所の社会実験;大原社研と大原美術館)

著者等紹介

高橋彦博[タカハシヒコヒロ]
1931年東京に生まれる。早稲田大学、法政大学に学ぶ。1965年法政大学大学院社会科学研究科(政治学専攻)博士課程。単位取得中退。現在法政大学社会学部教授・早稲田大学法学部講師。著書に『無産政党の研究』共著、法政大学出版局、1969年。『民社党論』新日本出版社、1972年。『日本の社会民主主義政党』法政大学出版局、1977年。『現代政治と社会民主主義』法政大学出版局、1985年。『民衆の側の戦争責任』青木書店、1989年。『保守の英知と革新』花伝社、1991年。『左翼知識人の理論責任』窓社、1993年。『日本国憲法体制の形成』青木書店、1977年
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