出版社内容情報
公武合体政策のもと一五歳にして将軍家茂に降嫁した和宮。御下向の一行は京都から中仙道をへて江戸へ。稲を刈り取り、犬猫をつなぎ……街道筋の村々は大騒ぎ。「和宮江戸入り」。寛永寺・増上寺代参の帰途、歌舞伎役者・生嶋新五郎と遊芸にふけった大奥・大年寄絵嶋の進退は如何? 事件始末の背後には熾烈な政権争いがあった。「絵嶋生嶋事件」。読み進めるにしたがって、くずし字が読めるようになる! ストーリーも深まる! 古文書解読の演習書として格好の一冊。
内容説明
この本は、歴史上の事件をテーマに、古文書・日記・随筆・地誌など、身近にある生の史料を解読して、江戸と近効の歴史を浮かび上がらせるものです。これまでの古文書入門にあきたらないみなさん、あるいは原史料から歴史を読み解きたいというみなさん、これまでのくずし字解読の力を駆使して、果敢にチャレンジしてください。
目次
第1話 絵嶋・生嶋事件(事件の発端;事件の背景;判決申渡し;江戸から配所の高遠へ;事件の及ぼした影響)
第2話 和宮江戸入り(大動員令下る;大名困惑;村役人駆け巡る;御府内の整備;江戸城入輿の準備;あと始末)
感想・レビュー
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