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性と宗教―タントラ・密教・立川流

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760119295
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0039

出版社内容情報

身体でオルグする仏菩薩!女犯は是即身成仏?立川流髑髏本尊の作りかたとは?「悟り」か「破戒」か。命題に苦悩する人々をよそに、性を肯定する教えは確実に広まり、今日まで命脈を保った。古代インドのシヴァ神に始まり、インド・チベットの真言密教、立川流、摩多羅神、天台宗玄旨帰命壇など、仏教史・日本史の中に垣間見える性の神々、性の宗教を探求する。

一 インド古代の宗教と性
 奔放なインド古代の神々の性
 淫欲是道を説いた龍樹菩薩
二 セックスで教化する神々
 十一面観音―聖天に身体を許して教化する
 吉祥天―優婆塞に身体を許して教化する ほか
三 性と悟り
 インド真言密教の解脱法
 ネパールの不動明王のシャクティ ほか
四 密室の宗教
 髑髏本尊作りに伴う性行為
 三賢一致書による性のとらえ方
五 性と宗教の深淵
 立川流は男女不二をもって原理とする
 陰陽石と塞の神と性神 ほか

内容説明

タントラ、シャクティ、髑髏本尊…眩暈する性の宗教の深淵。身体でオルグする仏菩薩?女犯は是即身成仏?仏教史・日本史の中の“性典”。

目次

第1章 インド古代の宗教と性(奔放なインド古代の神々の性;婬欲是道を説いた龍樹菩薩)
第2章 セックスで教化する神々(十一面観音―聖天に身体を許して教化する;吉祥天―優婆塞に身体を許して教化する ほか)
第3章 性と悟り(インド真言密教の解脱法;チベット真言密教の解脱法 ほか)
第4章 密室の宗教(髑髏本尊作りに伴なう性行為;三賢一致書による性の捉え方)
第5章 性と宗教の深淵(タントラ密教の左道性力と右道性力;立川流は男女不二をもって原理とする ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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1
八幡様の境内で読んだ。。。生命エネルギーの「賛美」の歴史が記録されている。。。男根や女陰状のものは絶対的なパワーがあると古代人は見ていた。。。石器時代の遺跡からも発掘されるし、江戸時代で、つまり産業化の土台の文化であるキリスト教の「原罪と贖罪」による価値観と統制に基づいて国が作られるまでは、田んぼの畦や村の入り口に祀られて、邪悪を防ぐパワーとして置かれていた。後に庚申塔や石碑に変わった。以前は男根石だった。この男根状の石から変化した庚申塔は、代々木八幡の横のお寺入り口にも祀られていた。2022/10/15

in medio tutissimus ibis.

1
姦淫を戒める仏教にありながら、むしろそれを是とする流派やエピソードを取り上げる。牽強付会気味であり、仏教と性というテーマを個別に論じてばかりで全体的な位置づけもなく、漢文や古文の訳を中心に色々と読みにくい。しかしながら、余普通には扱われないテーマではあるし、きちんと資料をあたってもいるようで、所々に面白い所見もあるので興味があるなら読んで損という事はないだろう。立川流で髑髏本尊を作るのにセックスしながら金や銀を張ろうとしたら接着剤の漆でかぶれてヒドイことになるぞ、という冷静かつ的確なツッコミには膝を打った2017/07/23

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