内容説明
著作集7『現代語の諸相1』は、若者言葉・あだ名・広告表現・テレビの言葉などの現代語をテーマにした著書・論文を中心としている。1部は、「若者言葉に耳をすませば」。若者言葉はどんな特質を持っているのか?本音全開の座談会を中心に、若者言葉を創りだす方式・特色を実証的に追究していく。2部は、「ネーミングと広告」。命名行為の秘密を解くカギの詰まった「あだ名」。傑作な「あだ名」の条件とは?また、新聞・ラジオ・テレビにおける広告表現の推移も解明。3部は、「テレビの言葉」。刻々と変わりゆく言葉の先端を視聴者の立場とテレビを作る立場からとらえている。どうかあなたもテレビで出題された問題を解いていただきたい。4部は、「現代語の問題&エッセイ」。日本語教育や敬語表現などに関する論を収録。滅入っている人を元気にさせるのは「言葉の力」。そんなエッセイも最後に収めておいた。
目次
1 若者言葉に耳をすませば(若者はこんな言葉を使っている(若者の座談会)
若者言葉の特色と目的(解説) ほか)
2 ネーミングと広告(「あだ名」のメカニズム;題をつける際の発想 ほか)
3 テレビの言葉(日本語チェック―テレビに使われた言葉;生きていることば―テレビで取り上げた言葉 ほか)
4 現代語の問題&エッセイ(中国の日本語教育の現状と提言;敬語をこう考える ほか)
著者等紹介
山口仲美[ヤマグチナカミ]
1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。現在、埼玉大学名誉教授。職歴、聖徳学園女子短期大学専任講師を振り出しに、共立女子大学短期大学部専任講師・助教授、明海大学教授、実践女子大学教授、埼玉大学教授、明治大学教授を歴任。専門、日本語学(日本語史・古典の文体・オノマトペの歴史)。著書、『平安文学の文体の研究』(明治書院、第12回金田一京助博士記念賞)、『日本語の歴史』(岩波書店、第55回日本エッセイスト・クラブ賞)など多数。2008年紫綬褒章、2016年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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