内容説明
英語英米文学研究の最前線を解き明かす。
目次
人種、あるいはレイシズムの子供―ウィリアム・ウェルズ・ブラウン『クローテル、あるいは大統領の娘』における人種・レイシズム・奴隷制
ドボルザークのアメリカ―新大陸へ渡った音楽家
起源への回帰と使い回し―『雨に唄えば』(一九五二)における寓話的リアリティ
「芸術で戦え!」:コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』論―トランプ時代の人種なき地下鉄道ブームのなかで
フローリオのモンテーニュ
トマス・シャドウェルの戯曲『ランカシャーの魔女たち』―歴史、上演、そして王政復古という文脈
物語と死の欲動をめぐる断章―反復、クイア、転移
ポストアウシュヴィツ文学の可能性―修辞がつなぐホロコースト、植民地主義、ヨーロッパの日本人留学生
評言節の歴史語用論的考察―イギリス一五世紀書簡から一九世紀小説まで
派生語と非派生語に見られる完全中和と不完全中和
社会人に「売れる」英語と英語学習をめぐるディスコース―ビジネス雑誌の特集記事から