出版社内容情報
第三巻は、説話文学全般およびその中で傑出している『今昔物語集』を対象に、言葉や文体あるいは表現方法を追究した巻。(全8巻)第三巻のテーマは、「説話・今昔物語集」。説話文学全般およびその中で傑出している『今昔物語集』を対象に、言葉や文体あるいは表現方法を追究した巻。三部から成る。
?部は、「説話文学の言葉と文体」。直喩法などの表現技法に的を絞って、従来とは違った出典文献との比較という方法で手堅く『今昔物語集』の文体に迫った論などを収録。
?部は、「『今昔物語集』の表現方法」。『今昔物語集』の表現方法に着目し、読者を魅了してやまない表現方法の秘密を解明する。
?部は、「『今昔物語集』にみる生きる力」。読者に勇気と生きる力を与えてくれる話をセレクトし、原文・現代語訳・解説を行ない、『今昔物語集』の持つエネルギーをあぶりだす。(全8巻)
山口仲美[ヤマグチナカミ]
著・文・その他
内容説明
著作集1・2・3『言葉から迫る平安文学』三巻は、言葉や文体、表現やコミュニケーションといった言語学的な立場から平安文学の諸問題を解明する。第三巻のテーマは、「説話・今昔物語集」。説話文学全般およびその中で傑出している『今昔物語集』を対象に、言葉や文体あるいは表現方法を追究した巻。三部から成る。1部は、「説話文学の言葉と文体」。直喩法などの表現技法に的を絞って、従来とは違った出典文献との比較という方法で手堅く『今昔物語集』の文体に迫った論などを収録。2部は、「『今昔物語集』の表現方法」。『今昔物語集』の表現方法に着目し、読者を魅了してやまない表現方法の秘密を解明する。3部は、「『今昔物語集』にみる生きる力」。読者に勇気と生きる力を与えてくれる話をセレクトし、原文・現代語訳・解説を行ない、『今昔物語集』の持つエネルギーをあぶりだす。
目次
1 説話文学の言葉と文体(説話文学の和漢混淆の度合い;説話文学の文体―戦記文学と比較して;説話文学の表現の問題 ほか)
2 『今昔物語集』の表現方法(言葉の落差を利用する―第二八第一話;きわどい場面をドライに描く―巻二四第八話;独特の語り口―巻二七第一五話 ほか)
3 『今昔物語集』にみる生きる力(阿吽の呼吸―巻一〇第三五話;悟りを得る―巻四第六話;果敢な挑戦―巻二六第三話 ほか)
著者等紹介
山口仲美[ヤマグチナカミ]
1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。現在、埼玉大学名誉教授。職歴、聖徳学園女子短期大学専任講師を振り出しに、共立女子大学短期大学部専任講師・助教授、明海大学教授、実践女子大学教授、埼玉大学教授、明治大学教授を歴任。専門、日本語学(日本語史・古典の文体・オノマトペの歴史)。著書に『平安文学の文体の研究』(明治書院、第12回金田一京助博士記念賞)、『日本語の歴史』(岩波書店、第55回日本エッセイスト・クラブ賞)などがある。2008年紫綬褒章 2016年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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