出版社内容情報
書物について3人の研究者が語り尽す講演集
内容説明
紙か電子か宇宙か本か。伝説的読書名人達に聞く「書の宇宙」観。
目次
講演1 「ブックウエアの仮説」―コンテクストの中のテクスト(松岡正剛(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長))
講演2 「コレクション」―蒐められた本の宇宙(鹿島茂(明治大学国際日本学部教授))
講演3 「祝祭の書物・書物の祝祭」―平田篤胤、折口信夫とポーとマラルメ(安藤礼二(多摩美術大学美術学部准教授))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
62
書物に関する公開文化講座で、高山宏さんの煽るような司会や、松岡正剛さんの「ソフトウェア」とかが有るように「ブックウエア」があっても良いじゃないか。と、そこには観読や共読、秘読、孤読など。鹿島茂さんは1800年頃のパサージュが今日まで残りそのパサージュがシュルレアリストやベンヤミンに着想を与えたのか?とか面白い。2018/01/20
非日常口
16
気づけば書籍になっていた。明大にいた高山さんに弟子入りした当初「松岡と僕って親友って言われてるけど、3年もあってないで親友っていうのか?」といきなり投げかけられたのを思い出すw 松岡正剛に鹿島先生や安藤さんと豪華な講演録。本当の意味で教養が軽視されだす現在、こういった歴史から今を考えるトリガーをどれだけ持つ機会が得られるだろうか。信者にならずにこういった先駆者を使い倒せるようになりたい。2014/08/07
monado
1
見世物小屋の呼び込みのような高山宏の前口上と合いの手もさることながら、鹿島茂の良い意味でのトチ狂いっぷりが最高だった。2014/10/01