源氏物語における「藤壺物語」の表現と解釈

源氏物語における「藤壺物語」の表現と解釈

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  • サイズ A5判/ページ数 259p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784759919448
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C3092

目次

序 源氏物語における「藤壺物語」研究の現状と本研究の方法(「藤壺物語」研究の現状;本研究の目的と方法)
第1篇 藤壺と光源氏(“夢”の乖離―「醒めぬ夢」詠;「そら」の恐懼―罪意識の形象化;「おほかた」の視点―藤壺の恋情表現;逆照射される“禁忌の恋”―「おほけなき心」の受容)
第2篇 藤壺と東宮(藤壺の“身の破滅”―出産の「あやまり」と関連して;“露”の縁の“なでしこ”の花;東宮の御容貌―“女にて見まほし”美)
第3篇 藤壺の生涯(女の“黒髪”と“身意識”―出家の契機として;輝く日の宮の“落日”―哀傷歌の象徴性;「藤壺物語」の終焉―「結ぼほれつる夢」の喩)
結 ことばが拓く「藤壺物語」

著者等紹介

山崎和子[ヤマザキカズコ]
1973年、高知女子大学文学部国文学科卒業。2007年、法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士後期課程満期退学。法政大学非常勤講師。2010年、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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maekoo

2
源氏物語において藤壺の位置づけは物語世界の方向性や物語構造を愉しみ考える上で重要なキーワードになっています。 この論文は藤壺と光源氏との関係性を柱に、本文や和歌から心象表現や心理的な分析を試みた面白い論文です。 藤壺の密通については鎌倉・江戸時代の儒教的なものの見方や昭和初期の軍国主義思想によってタブー視され削除された時代の眼や、万葉集や以前の物語との連関等にも触れ源氏物語世界を深める事が出来ます。2021/04/03

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