目次
第1章 私的抒情か言語の効果か―大橋政人からみる現代詩(言語の自己表出と詩人の自己表出;寓意と脱構築の手法;「ヘンテコな地平」―詩人の自己表出、言語の自己表出のかなたへ)
第2章 「気の在りよう」あるいは大橋政人のポスト・ポストモダンな生の形(「日曜詩人」;ケ、ケガレ、ハレとカレ;豊穣なるケガレ;カレからケへ―透明化する日常と他者の存在感;『秋の授業』にみられるケ、ケガレ、ハレ、カレ)
第3章 根源的な無心―まど・みちおとウィリアム・ブレイク(抒情詩と児童詩と無心;ブレイクの無心;まど‐みちおの無心;根源的無心の様式―ブレイク、まど、大橋の童話的文体)
第4章 朔太郎、恭次郎、暮鳥と金子光晴(「感情の構造」と「気の構造」―詩的言説の布置;萩原朔太郎とケガレ;萩原恭太郎とハレ;山村暮鳥とカレ;無国籍者としての金子光晴)
第5章 「詩心なき私心」から「私心なき詩心」へ―存在観の探求(存在の賛歌―宮沢賢治の場合;存在観の諸相―カレの領域でのケ、ケガレ、ハレ、カレ;谷川俊太郎、まど・みちお、大橋政人の“もの”)
第6章 「感性の人」から「行動の人」へ―実在感の経験(実在感とはなにか;政治的な実在感―瀬尾育生の『アンユナイテッド・ネイションズ』;ポストコロニアルな実在感;自然との調和―エコロジカルな実在感;新たな共同体―ヴァナキュラーでコンヴィヴァルな;詩人の在り方―結びにかえて)
著者等紹介
大熊昭信[オオクマアキノブ]
1944年生まれ、群馬県出身。東京都立大学大学院および東京教育大学大学院修士課程修了。佐賀大学、京都教育大学、筑波大学を経て、現在成蹊大学文学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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