目次
第1章 古代の色名とその実相―「平安朝文学における色彩」研究のための最も基礎的な作業として(「濃き色」試論―衣配りにおける明石君への御料「濃きが艶やかなる」を起点として;古代における「みどり」の色相領域を再考する;『更級日記』「あさみどり花もひとつに霞みつつ」詠再考)
第2章 和歌における色彩表現―主として漢語摂取からの表現的展開を視座として(歌語「紫の雲」考―常套化へのプロセス;「紫の雲」考―それは何時「聖衆来迎の雲」となったのか;白き月光―その色相概念の形成過程に関わる貫之・躬恒;「黄葉」と「紅葉」―上代から平安へ、表記移行の要因に関する一試論)
第3章 散文における色彩表現―作品の形成に色彩・装束はどう関わったのか(伊勢物語;源氏物語;栄花物;更級日記)
著者等紹介
森田直美[モリタナオミ]
1997年日本女子大学文学部日本文学科卒業。2005年日本女子大学大学院文学研究科博士課程前期修了。2009年同大学大学院同研究科博士課程後期単位取得満期退学。2010年博士(文学)取得。現在、人間文化研究機構国文学研究資料館機関研究員、実践女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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