内容説明
本書では、先ず第一に、バウハウス関係者やバウハウス第二世代による一九五〇年代の芸術大学改革の実践・理論を、学説史をふまえてその歴史的・理論的生成過程として解明した。更に第二には、戦後ドイツの教育界、芸術学校の世界の中でバウハウス第二世代がどのように活躍したかを明らかにした。
目次
第1部 戦後ドイツにおける芸術大学改革とバウハウス教育学(ハンブルク芸術大学における戦後改革とバウハウス教育学の貢献;戦後ベルリン造形芸術大学における学校改革と改革モデルとしてのバウハウス;ザールブリュッケン国立美術工芸学校(現:ザール造形芸術大学)における戦後芸術大学改革とバウハウス教育学の貢献
J.イッテンと戦後ドイツ芸術大学の芸術教育学へのその貢献について)
第2部 戦後芸術大学におけるバウハウス第二世代教授層とバウハウス教育学の諸相(「バウハウス第二世代」の広義の概念について;G.フィーツと戦後ドイツ芸術大学の芸術教育学への貢献;ベルリン国立芸術学校出身教授R.プフェニッヒによる分析的・構築的な現代的芸術教育学の模索)
第3部 ドイツにおける国際芸術祭「カッセル・ドクメンタ」の展開と「バウハウス第二世代」の貢献(アーノルト・ボーデとカッセル・ドクメンタへのその刺激について;戦後ドイツにおけるバウハウス第二世代と初期ドクメンタへのその貢献について;Zen 49・初期ドクメンタに参加したベルリン芸術アカデミー教授Th ヴェルナーとその芸術観について)
著者等紹介
鈴木幹雄[スズキミキオ]
昭和27(1952)年生。現在、神戸大学人間発達環境学研究科教授。専門は芸術教育学・教育哲学
長谷川哲哉[ハセガワテツヤ]
昭和21(1946)年生。現在、和歌山大学教育学部教授。専門は芸術教育学・美的教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。