出版社内容情報
物語の構造とそれを支える論理、主題性について論じ、さらに和歌や会話文を通して表現の固有性を考察。文学史的展望のもとに『うつほ物語』の再評価を促す画期的新著。
目次
第1篇 長篇物語の論理と構造(一)(長篇物語の誕生―「俊蔭」の成立と構想;あて宮求婚譚の展開 ほか)
第2篇 長篇物語の論理と構造(二)(『うつほ物語』の転換点―「内侍督」の親和力;仲忠と藤壷の明暗―「蔵開」の主題と方法 ほか)
第3篇 『うつほ物語』の表現(『うつほ物語』の和歌―その諸相;『うつほ物語』の和歌的方法―その達成 ほか)
第4篇 『うつほ物語』前後(物語作家の世界―その文人精神をめぐって;仲忠が童生ひ、言ひ落とす人と~―『枕草子』と『うつほ物語』 ほか)
附篇 『うつほ物語』の言葉と思想
著者等紹介
大井田晴彦[オオイダハルヒコ]
昭和44年群馬県生まれ。平成4年東京大学文学部卒業。平成11年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部助手、名古屋大学大学院人間情報学研究科講師を経て、現在、同大学院助教授
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