内容説明
青少年が、自ら世界を発見し、自らを世界に開いていくような自己探究的な美術教育をどのようにして可能にしたか、そのプロセスを学説史的に解明する。
目次
第1部 芸術教育運動とその展開その遺産と課題(第一回芸術教育会議(一九〇一)とドイツにおける芸術教育運動の始動
ドイツ芸術教育運動の展開、ハンブルクを事例として
芸術教育運動の諸相(1)教育改革運動としての芸術教育運動と残された課題 ほか)
第2部 改革芸術学校バウハウスと芸術学校における芸術教育観の遺産(バウハウス研究の視角、理想像としてのバウハウスから現実像としてのバウハウスへ;バウハウスにおける造形芸術観「造形思考論Gestaltungslehre」と芸術教育的カテゴリーとしての“構築・構想可能性”の発見;J.イッテンの芸術教育観と芸術教育的意識としての“構築・構想可能性” ほか)
第3部 ドイツにおける芸術教育学の成立について(戦後西ドイツにおける美術教育の変遷と六〇年代西ドイツにおける現代的芸術教育観の発見;芸術学校における芸術教育学的遺産とドイツにおける芸術教育学の成立;G.オットーの初期著作における自己探求的な芸術教育学理論の基礎づけについて ほか)
著者等紹介
鈴木幹雄[スズキミキオ]
1952年静岡県に生れる。1985年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期課程(教育哲学専攻)退学。1985年神戸大学教育学部講師。1993年神戸大学発達科学部助教授。現在、神戸大学助教授。教育学博士。専門分野は芸術教育学、教育哲学
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