内容説明
幼児期を外国で過ごした体験があり、現在20歳代に成長した若者達が、子ども時代を過ごした地に「帰る」とか「もどる」という言葉とともに、その地を留学先や旅行先に選んだりする姿に出会うことが多くなり、文化的アイデンティティーを考えた時、この「原風景」は重要な位置を占めている。外国から来日して日本の幼稚園に通う幼児や、日本人幼児が、日常、幼稚園や保育園で外国人の子どもと過ごすことも多い。本書は、これらの現実の状況の中から幼児の異文化理解を研究したものである。
目次
第1章 本研究の目的・対象・方法
第2章 絶対的マイノリティーとしての異文化意識と対応行動
第3章 相対的マジョリティーとしての異文化意識と対応行動
第4章 相対的マイノリティーとしての異文化意識と対応行動
第5章 絶対的マジョリティーとしての異文化意識と対応行動
第6章 結語―全類型についての総合考察