内容説明
本書は、ただの一字、為字が漢訳法華経を訓読するときどのやうに訓まれるかだけを追究したものである。にもかかはらず、法華経の訓読の歴史がこれに依つて彷彿とする。仮名書きの法華経においてさへ為字の部分がどのやうに訓まれてゐるかを見れば、やはり為字訓の影響、ないし、その読み方により読みの系譜が分かるのである。
目次
法華経為字和訓考(法華経為字和訓考序説;法華経為字和訓考(由・求・当;得・被) ほか)
資料編
法華経為字和訓考各論(法華経為為章考;為字の読み―法華経訓読における為字和訓から;漢字訓―和訓発生の契機としての ほか)



