内容説明
本書は、18世紀から19世紀にかけての英国のレトリックが、どのような道筋をたどって明治前中期のわが国の学術界(語学・文学界)、教育界(国語教育界)に導入され、日本的レトリックとして定着・活用されていったのかを明らかにしようとするものである。
目次
第1部 明治前期における翻訳レトリックの成立―18・19世紀の英国のレトリックの理解(明治前期における英国のレトリック概観;19世紀の百科事典にあらわれた英国的論理の理解―Information for the people(Rhetoric and Belles‐Lettres)におけるcompositionとtasteの訳出
H.ブレアのSENSEの理解―Lectures on Rhetoric and Belles Lettresの訳述 ほか)
第2部 明治中期における実践レトリックの性格(翻訳レトリックの展開―実践レトリックの調査;演説レトリックの実態;作文レトリックの実態 ほか)