内容説明
本書には、著者が長年取り組んできた摂食障害患者に対する臨床心理学的援助の活動が、研究としてまとめられている。第一部では、ロールシャッハ・テストやバウム・テストを用いて、神経性食欲不振症者の人格構造を検討した。第二部では、博士の主たる臨床の場である総合病院精神科での患者に対する心理療法とその考察が語られている。さらに第三部では、本疾患に関する社会文化的側面を検討した。
目次
第1部 心理アセスメントによる神経性食欲不振症の人格特徴の検討(ロールシャッハ・テスト法による神経性食欲不振症の人格特徴について―Ego Boundary Scoreによる分析;バウム・テストによる神経性食欲不振症の人格特性の検討―予後調査とあわせて;ロールシャッハ・テストのLerner Defense Scaleを用いて―予後調査とあわせて)
第2部 総合病院精神科外来における神経性食欲不振症の心理治療(予後調査と心理治療の現況;神経性食欲不振症者の母親カウンセリング;神経性食欲不振症の箱庭療法;神経性食欲不振症の夢分析)
第3部 分析心理学的見解の再検討
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