感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いりあ
7
大学の教科書として使用していました。当時の婚姻制度を律令制度などから見直すことによって、源氏物語などに代表される平安時代の文学を再評価する書籍です。ただなんとなく読むよりも、このような背景を知っていると大きく捉え方が変わると思います。2018/01/03
もだんたいむす
5
難しい。『かげろう日記』、『うつほ物語』とかを知らない人間が読むと分かりにくい。物語の内容の説明なく、知っていて当然というテイで本題に入っていく。ただ、嫡妻(正妻)と妾の違いを論じた部分は大変面白かった。平安時代は一夫一妻制であることを物語の叙述から論じたり、嫡妻から生まれた子どもと妾から生まれた子どもが元服した時に地位に差があることを指摘したりとなかなか面白かった。あと、『源氏物語』が紫式部によって《光源氏と紫の上の恋物語》として練りに練られた感じで作られたっぽいと分かり、スゲェーと思いました。2021/10/21
ひろただでござる
0
婚姻制度からみた「源氏物語」。物語の構造が一層理解できた(ような気がする)。当時の社会構造の中で嫡妻でない女性が(愛せる)夫と愛情あふれる生活を送る…というのは多くの読み手である(当時の)女性たちには理想だったんだろうなぁ…と思う。愛憎ドロドロは精神病みそうなんでしばらく源氏から離れることにする。2015/11/26
Shoji
0
結論。平安朝においては、一夫一妻制である。だが、一夫一婦制度ではない。あえて言うなら一夫一妻多妾制である。すっきりした。なんや、現代と同じやん!。2014/12/13