目次
第1部 古注釈(『源氏釈』と「源氏アラハシ」;『定家釈』『定家説』『難義』;『異本紫明抄』所引「奥入」の性格;『水原抄』と『原中最秘抄』との関係―源氏物語古註葵巻の考察の前提として;七海本吉田本 源氏物語古註葵巻は『水原抄』の零簡か;源氏物語年立の発生と形成;源氏物語「香本」考)
第2部 受容(更級日記「宇治の渡り」の段試解;更級日記の拠る源氏物語の本文;今物語初段臆説;『源氏物語歌合』試考―弁内侍老後の作か;南朝歌壇における源氏物語受容―『新葉和歌集』を中心に;後土御門天皇御独吟源氏詞連歌私注)
第3部 資料(伝後醍醐天皇宸筆『源氏巻歌』覚書き―池田亀鑑博士手写本に拠る;後土御門院『十帖源氏』(残簡)覚書き
青山学院大学図書館蔵伝九条稙通等筆源氏物語覚書き―特に「かけろふ」巻書入れについて)